【プレスリリース】リュウグウはイヴナ型炭素質隕石でできている

A02分析班が主導する小惑星リュウグウ試料の初期分析にて,化学分析チームがリュウグウ試料の化学組成と同位体組成を測定しました.リュウグウは炭素質隕石,特にCIコンドライトと呼ばれるイヴナ型炭素質隕石から主に構成されていることが判明しました.その主な構成鉱物はリュウグウの母天体中で水溶液から析出した二次鉱物です.母天体中の水溶液はリュウグウに元々あった一次鉱物を変質させ,太陽系が誕生してから約500万年後にこの二次鉱物を沈積させました.その時の温度は約40℃で,圧力は0.06気圧以上でした.その後,今日まで持ち帰ったリュウグウ試料は100℃以上に加熱されていないと思われます.これらの結果から,リュウグウ試料はこれまで見つかっている隕石を含め,人類が手に入れている天然試料のどれよりも化学組成的に分化をしていない最も始原的な特徴を持っているものだと言えます.今後,リュウグウ試料は新しい太陽系の標準試料として国際的に活用されていくでしょう.詳細はこちらから.
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