【プレスリリース】炭素質小惑星リュウグウの形成と進化:リターンサンプルから得た証拠

A02分析班が主導する小惑星リュウグウ試料の初期分析にて,東北大学中村智樹教授ら「石の物質分析チームが」小惑星探査機「はやぶさ2」が回収した小惑星リュウグウのサンプル(探査機が回収した3番目に大きなサンプルを含む17粒子)を日米欧の放射光施設5か所,ミュオン施設などを利用し宇宙化学的・物理学的手法による解析を行いました.その結果,リュウグウの形成から衝突破壊までの歴史(太陽系内での形成とその位置、天体材料物質の情報,含まれていた氷の種類,天体表層および内部での水との反応による化学進化,天体衝突の影響など)が判明しました.また,リュウグウサンプルには衝突破壊前の母天体の表層付近の物質と天体内部の物質が混在していることも判明しました.さらに,リュウグウサンプルの硬さ,熱の伝わり方,比熱,密度などを実測し,この実測値を使ってリュウグウ母天体形成後の天体内部の加熱による温度変化,および衝突破壊プロセスの数値シミュレーションを行い,リュウグウの形成進化をコンピュータ上で再現しました.詳細はこちらから.
https://www.jaxa.jp/press/2022/09/20220923-1_j.html